今回も元宮崎県知事の東国原さんが広告塔になって宣伝している育毛剤の
「 ビタブリッドCヘアー 」についてです。
画像出典元:https://www.makuake.com/project/vitabrid/
日本で発売開始となってから2年以上経った現在でもメディアでは頻繁に取り上げられており、注目はますます集まっています。
それがマーケティングによるものなのかは定かではありませんが、しかし、ここまで人気が出るのにはそれなりの理由があるのでしょう。
前回まで、ネット上の口コミとビタブリッドを使っている芸能人たちの情報をまとめてましたが、今回は原点に立ち返り成分について再検証していきたいと思います!
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ビタブリッドCヘアー が商品の強みにしている「ビタミン」について
ビタブリッドCヘアーは、他の育毛剤商品との差別化をするため、これまでの育毛剤には無かったビタミンCの「アスコルビン酸」を主要成分として掲げています。
ビタミンCと聞くと、美肌やアンチエイジング効果を真っ先に想像する方が多いかと思いますが、ビタブリッドCヘアーは
「ビタミンCは飲んでも1%しか頭皮に届かない」と直接頭皮にビタミンCを塗ることの大切さを訴えています。
こう聞くと、ビタミンCを直接頭皮に塗ることが出来るビタブリッドCヘアーに大きな魅力を感じてしまいますが、果たして本当にビタミンCに育毛効果は期待できるのでしょうか。
というか、ビタミンCを直接頭皮に付ければいいなら、レモンの果汁を頭皮に揉み込んでも良い気がしますけど…(笑)
しかし、ビタブリッドCヘアーの開発元は「ビタミンCは普通に塗っても頭皮には届かない」と断言していますので、その方法は無理なようですね。
では、なぜビタブリッドCヘアーはビタミンCを直接塗ってなんで効果が出るんだよ!とツッコミたくなりますが それはビタブリッドCヘアーが特殊加工されているため、頭皮に浸透させることが出来るらしいのです。
それはイオン交換方式という独自の方法で、12時間にもわたってビタミンを頭皮に浸透させることができる特許技術なのだとか。
ビタミンCが頭皮から浸透するというのは未だに証明された過去が無い
ビタミンCと薄毛について詳しく調査したところ、私たち消費者が知っておくべき大切な情報が出てきました。
それは、「ビタブリッドCのビタミン成分であるアスコルビン酸が、頭皮の角層を突き抜けて、毛根まで届くというデータは未だに解明されていない」という点です。
また、通常のビタミンCなどを毛根に栄養として届けるのには「経口摂取」の方が遥かに届きやすいということ。 これはミノキシジルが経口薬としての方が効果を発揮するという図式で考えて頂けるとわかりやすいのではないでしょうか。
更にビタミンCは、発毛と育毛において効果があると現状では認められていません。
しかし、発毛というと「毛を新たに生み出す」という意味になりますが育毛では「毛を育てる」という意味になりますので、頭皮環境の改善という点ではある程度の効果が期待できると思います。
ちなみにビタブリッドの公式ページを見ても、ビタミンCの説明の部分に
「※整肌成分として」と明記してあります。
つまりビタブリッドCヘアー側の意見を砕いて説明すると
「ビタミンCが低下すると毛細血管が衰えて、その結果頭皮細胞も死滅してしまうので、それが薄毛に繋がってしまう」 だから頭皮環境を元気にするためにも
ビタミンCを頭皮に与え続けられるビタブリッドCヘアーは薄毛に悩む方におすすめということらしいです。
頭皮環境の改善という事を目的に使用するのであれば十分だとは思いますが、それ以上の効果を期待すると肩透かしを食らう可能性もあるかもしれませんね。
実はビタブリッドCヘアーに裏の成分があった!?
上述した内容だけだと頭皮環境を整えただけになります。 もちろん環境を整えて、その後に日々の生活習慣の改善という発毛に大事なピースが揃えば、まだ可能性はあります。 しかしほとんどの方はそれが出来ないから悩んでいるんですよね…
ビタブリッドCでは整えただけではなく、実はプラスαの成分をリニューアルで追加していました。 初回の記事ではビタミンだけという印象がありましたが、追加成分はいったいどういった作用が期待できるのでしょうか? まずは現在の成分とリニューアル前のものを比べてみましょう!
【ビタブリッドCヘアーの全成分表】
ヘアーパウダー(11種類):
アスコルビン酸、酸化亜鉛、アルギニン、システイン、トコフェロール、ステアリン酸グリセリル、チロシン、トレハロース、アラントイン、シルクアミノ酸、ビオチン
ヘアートニック(13種類):
水、エタノール、メントール、ポリソルベート80、パンテノール、酢酸トコフェロール、フェノキシエタノール、サリチル酸、ナイアシンアミド、ビオチン、リシンHCl、カラメル、セラミド3
そして、ビタブリッドCヘアーが発売したての頃の成分表も若干異なりますので、比較してみます。
【ビタブリッドCヘアーが発売当初の成分表】
ヘアーパウダー(6種類):
アスコルビン酸、酸化亜鉛、ステアリン酸グリセリル、水、システイン、安息香酸
ヘアートニック(11種類):
水、エタノール、ポリソルベート80、メントール、パンテノール、酢酸トコフェロール、フェノキシエタノール、サリチル酸、ナイアシンアミド、カラメル、セラミド3
このようにビタブリッドCヘアーは、配合成分が発売当初よりも追加されていることが分かります。※赤文字が追加された成分
このリニューアルでは、頭皮の乾燥を予防してくれることで有名な「アラントイン」が追加されています。
この成分組は織修復作用や抗酸化作用があるとされていて、ビタブリッドCの強みである環境整備をより一層高めている形になります。
そして注目すべきは、パウダーとトニックともに「ビオチン」が追加されている点です。
【参考記事】⇒卵かけご飯がハゲの原因!?卵の白身に隠された恐るべき成分とは!
発毛ライフでも以前とりあげ話題になった、あのビオチンです。 髪の元となるアミノ酸の代謝を促進するなど育毛に効果的と言われる成分であり、また生活習慣の乱れで現代人はそもそもこのビオチンが減少しているとも言われています。
ちなみにビオチンはビタミンB群の一種「ビタミンB7」ですので、製品名通りビタミンで一貫してるなーなんて感心してしまいました。 このリニューアルは成分面で見ると正直好印象です!
またプレスリリースによると、今まで以上にパウダー一粒一粒が微細になったので肌になじみやすくもなっているとのこと。 口コミではべたつくという評価が数多くありましたので、それへの対応も兼ねているのかもしれません。
進化している…?
本当に ビタブリッドCヘアー には副作用が出る成分は無いの?
ネット上でビタブリッドCを紹介している多くの記事は、ビタブリッドには副作用はないと言っています。
公式ホームページでは以下のように記載されています。
Q2.毛髪用の薬を飲んでいるのですが併用できますか?副作用は?
『ビタブリッドCヘアー』は、頭皮内環境の方に着目したもので、使用成分もビタミンCとミネラル(亜鉛)による製品です。薬ではございません。 そのため老若男女、誰でも安心してご利用いただけますが、状態が気になる方はかかりつけのお医者様とご相談ください。
成分が発売当初から変わった今では、その辺も気になる所ですよね。
調査したところ、発売当初から配合されているサリチル酸とフェノキシエタノールには副作用の可能性があるということが分かりました。
サリチル酸
こちらは、ビタブリッドCヘアーが推しているビタミンCを頭皮に浸透させるために、頭皮を柔らかく溶かす作用のある成分です。
簡単に言うと、サルチル酸はとても作用が強く、、頭皮への刺激も強い成分なので、頭皮が炎症したり、かゆみがひどくなったりする副作用が出る場合がありますので、注意しておかなければなりません。
また、敏感肌の方の場合は、特に頭皮がサリチル酸によって荒れやすくなってしまいますので、頭皮の免疫力を低下させないためにも、何か症状に異常があればすぐに使用を中止しておきましょう。
フェノキシエタノール
そしてビタブリッドCヘアーに含まれているフェノキシエタノールは、防腐剤の代わりに使用される成分ですので、防腐剤のように毒性があるのが特徴です。
頭皮には刺激が強過ぎてサリチル酸のように、炎症やかゆみなどの副作用が出る可能性があります。
確かに医薬品ではないので、副作用は全体的に少なめだとは思いますが、購入時にはこれらの可能性も頭に入れておくと良いかもしれません。
結局ビタブリッドCヘアーは何に効果を期待するべきなの?
さまざまな再検証を行った結果、ビタブリッドCヘアーはAGAなどの男性特有の薄毛や既に薄毛に悩まされている方には難しいけれども 環境を整えて、頭皮をハゲにくくする可能性はあるように感じました。
AGAやびまん性の薄毛など、はっきりと抜け毛で悩まれている方は、医薬品を使用するか他の育毛剤を試されるほうが良いかもしれませんが 日々の頭皮の健康を目的として使うという事であれば、そんなに悪くない商品なのかも?
いずれにしても個人差や体質・体調によって差が出てくると思いますので、色々と比較してご自身にあったものを使うようにしたいものです。