最近話題にあがることの多い「 セファランチン 」という成分をご存知でしょうか。
もともとは結核治療薬として用いられていたそうですが、なんとこのセファランチンが脱毛に効果があるという事でにわかに育毛業界が盛り上がっているんです!
そこで、今回はこの セファランチン という成分に焦点をあて検証してみたいと思います。 最新の育毛剤にも配合されるその実力はいかに!?
1.脱毛症に効果が高いといわれている「 セファランチン 」とは?
画像出典元:東邦大学薬学部付属薬用植物園
セファランチンは脱毛症などの薄毛のトラブルに効果的だと言われている医療成分ですが、セファランチンと聞いても一体それが何なのかピンときませんよね。
セファランチンとは、ツヅラフジ科の植物であるタマサキツヅラフジから抽出された成分で、主にアルカロイドという成分が含まれているのが特徴です。
これらは血液の状態を整え、血流の促進を促す効能があることから、円形脱毛症などの薄毛に悩む患者によく処方されています。
また昭和17年に開発された医療成分であるため、セファランチンは長年国内でも重宝されてきたということが分かります。
2.セファランチンから期待できる効果と効能
上記において、セファランチンは脱毛症に効果があると説明しましたが、実際にその効果はホンモノなのでしょうか。
よってこれからは、セファランチンが脱毛に効くメカニズムとそれに関係する効果を詳しく見ていきましょう。
■免疫機能の向上
まず、脱毛症などの薄毛のトラブルの大きな原因として、免疫力の低下が考えられます。
人間は普段ウイルスなどの有害成分を除去するためにリンパ球が活躍するのですが、免疫疾患が起こるとそれが毛包に直接攻撃してしまうので、髪の毛の機能を低下させてしまうのです。
そんな中、セファランチンはリンパ球の異常を改善してくれるので、その結果、体内の免疫機能も向上すると言われています。
■アレルギー反応を抑制する
脱毛症の原因は免疫力低下の他にも、アレルギーやストレスも考えられますが、セファランチンはどちらにも効果があることが立証されています。
もちろん、ストレスの場合は、ストレス自体の原因を改善することが一番ですが、そう簡単にストレスをリセットすることはできない人の方が多いのが現状です。
そんな中、セファランチンは抗アレルギー作用と抗ストレス作用が期待できるため、脱毛症の進行を止めるには最適な医療成分となっています。
■血流を良くする
脱毛症に限らず、薄毛の悩みは頭皮の血流の悪化が原因となりますが、セファランチンには血管を拡張し、血流を良くしてくれるので髪の毛のトラブルには効果的です。
自分の頭皮を触ったときに凝り固まっていると感じる方は、血流不良が原因で脱毛症のようなトラブルを招いている可能性が非常に高いので、セファランチンを摂取し頭皮のマッサージを行うことをおすすめします。
頭皮の血流を促進することで、頭皮のフケやかゆみのトラブルだけでなく、毛根に栄養が届いた健康な髪の毛にすることができますよ。
実際に、既に病院では円形脱毛症や粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)の薬としてセファランチン錠が処方されております。
※粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)とは大量のフケを伴う炎症性の脱毛
3.セファランチンに副作用はないの?
上記でセファランチンの詳しい効果を紹介しましたが、効果が高い分、摂取することによる副作用が心配になりますよね。
しかし セファランチン は、基本的に医療成分の中でも副作用の危険が少ない成分として有名です。
実際にセファランチンは小さい子供や高齢者に処方されることもある薬なので、副作用のリスクが高いと言われている脱毛治療の中では安全性の高い医療薬となっています。
セファランチンは、副作用の危険が少ないということで有名ですが、副作用が全く無い医療成分は限りなくゼロに近いといっても過言ではありません。
実際に日本皮膚科学会は、非常に稀に起こるセファランチンからのアナフィラキシーショックに注意するように呼びかけています。
アナフィラキシーショックとは、簡単に言うと酷いアレルギー症状であり、血圧が急激に低下したり、意識がもうろうとしたりするのが特徴です。
最悪の場合は死に至ることもある危険な副作用ですが、セファランチンは植物から作られている医療成分なので、注意しておかなければなりません。
しかし、これは非常に数少ない事例であり、決してセファランチンがこの副作用を起こす危険な成分であるというワケではありませんので、そこまで過度に心配する必要は無いでしょう。
また、セファランチンは摂取することによって、吐き気や頭痛を引き起こすことがあると言われていますが、このような症状が出たとしても1日か2日で自然に治まっていくので、信頼性が高い医療成分ということが分かります。
脱毛などの薄毛の悩みを改善するためにセファランチンを摂取することで、最も大切なのは「定められた用法用量をしっかりと守る」ということ です。
これはセファランチンだけに限ったことではなく、医療成分は摂取すればするほど効果が高まったり、必ずしも改善が早まるというワケではありませんので、用量に注意して飲むことが重要です。
日本皮膚科学会の見解とそれに対しての反論
日本皮膚科学会は2010年4月、男性型脱毛症への対処法としての5段階評価でセファランチンに対して「C2(根拠がないので勧められない)」 と評価した。
セファランチンを主成分とする育毛剤を製造する製薬メーカー化研生薬は「医薬部外品なので論文データが不足しているのは事実だが、動物実験 で効果が示されている」と反論している。
wikipediaより
日本皮膚科学会のスタンスは海外・国内を通じ臨床試験を行い一般的にエビデンスが認められた成分のみを推奨する姿勢を取っています。 つまり、現段階でデータの少ないセファランチンを効果があると認めるわけにはいかないのは、ある意味当然だと言えます。
しかし、実際に「円形脱毛症・粃糠性脱毛症」への効果があるとして処方されているわけですから、男性型にもある程度の効果がある可能性は十分に考えられますし 今後データが集まってくれば評価も変わってくるでしょう。
ちなみに日本皮膚科学会が効果がある(評価A)と名言しているのはミノキシジル外用とフィナステリド錠のみです。
※評価A:行うよう強く勧められる(少なくとも 1 つの有効性を示すレベルIもしくは良質のレベルIIのエビデンスがあること)
4. セファランチンを配合した育毛剤
そんなセファランチンですが、外用としても使われているんです。
既に育毛剤にも幾つか配合されていますのでピックアップしてみました。
薬用プランテル
プランテルは男性特有のM字ハゲをターゲットにした薬用育毛剤です。 フィンジア等を製造販売するユーピーエスさんが作っています。
セファランチンの血管拡張作用が生え際の血流の悪い末梢血管に入り込むことによって、血液のめぐりが良くなりM字ハゲを改善すると考えられています。
また、センブリエキスなども同時配合されていますのでさらなる効果が期待できます。
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LPLP(ルプルプ)薬用育毛エッセンス
LPLPにもセファランチンが配合されています。
特徴としてはガゴメ昆布「フコイダン」が配合されており、女性の肌にもやさしい保湿と育毛を両立させた育毛剤となっています。
セファランチンの他に有効成分として、グリチルリチン酸ジカリウム・パントテニルエチルエーテル・センブリエキスを配合。
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5.まとめ
いかがでしたか?
セファランチンは脱毛症だけでなく、髪の毛や頭皮のトラブルであるフケ、かゆみ、発毛低下に効果がある医療成分なので、用法用量を守ってそれらの悩みの解消のために利用しましょう。
そして、万が一吐き気や頭痛がセファランチンの摂取によって起こった場合は、安静にして専門医に相談しておきましょう。
そもそも脱毛症などの髪の毛トラブルは、他のトラブルと比較しても、とても進行が早くなっているため、早めに治療し、改善をしてあげることが重要です。
この機会に脱毛の悩みをセファランチンでスッキリ解消してあげましょう!