先日、当ブログで最新の育毛成分&治療12選をまとめましたが そのなかでご紹介した iPS 細胞に新しい動きがあったのでご紹介いたします!
iPS で毛包再生
先週、毛髪再生の歴史にまた新たなページが加わりました。
今までも、毛包再生の細胞研究はいろいろな研究機関で進められており昨年には慶応義塾大学病院皮膚科の大山学准教授がiPS細胞で毛包を再現したと発表しました。
今回、理化学研究所(理研)・北里大、オーガンテクノロジーズ社の研究チームの発表によれば マウスの人工多能性幹細胞( iPS 細胞)から、毛を生み出す「毛包」などを含む皮膚組織を丸ごと再生することに成功したという事です。 この発表は1日付の米科学誌サイエンス・アドバンシーズに掲載されています。
ヒトの皮膚から表皮のみを培養してやけどの治療に使う再生医療製品は今までもありましたが複雑な構造をした皮膚全体をまとめて再生したのはこの発表が初めてです。
理研多細胞システム形成研究センター(CDB)の辻孝チームリーダーは今までにも 成体毛包由来の幹細胞を用いて毛髪再生を実証する「器官原基法」を開発し注目を集めていました。
辻孝チームリーダーらは、今回マウスのiPS細胞を用いた実験において 1週間培養すると外側に上皮細胞、内側に間葉細胞がある球状の固まり「胚様体」ができた事を確認。
様体を約30個入れ、生きたマウスの腎臓皮膜下に移植すると1カ月後、移植した物の内部に皮膚組織ができたという事です。
毛が生えない免疫不全マウスの背中に移植した結果、血管や神経が接続して定着。毛が自然に生え替わり 少なくとも3カ月はがんが出来なかったという事です。
今後は安全性を確保するため試験管内での試験を繰り返し、技術として確立したいと話しています。
喜びの声
このニュースを受けヤフーコメント欄には喜びの声で溢れていました。以下、抜粋してお届けいたします。
“2,30年後にはおじいちゃんもみんなフサフサかもしれせんね”
“スキンヘッド待ったなしの私にこの技術を!”
“ノーベル賞かもねー”
“貧乏人はハゲなんて時代も…”
“凄いと思うよりも神の領域……!”
“わたしもフサフサになりたいです!(切実)”
“かつら、育毛業界が潰れる。”
などなど、ポジティブな意見が9割超を占めておりました。 確かにこれはハゲている方にとっては喉から手が出る話ですよね。
正直なところ、iPS細胞を用いた毛包再生の技術はまだまだ当分先だろうと私は予想していましたので、色々な研究機関がこのように積極的に再生医療の分野に乗り出してくれていることに感動を覚えました。
細胞再生技術は常に日本がリードしており、我々も真っ先にその恩恵を甘受できる可能性があります。
STAP騒動が暗い影を落としていた理研ですが、何とか頑張って早めにお願いしたいものですね!!
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