老化を抑制する効果が動物実験で確認された物質「ニコチンアミド・モノヌクレオチド(NMN)」を人間に投与し、安全性や効果の有無を調べる臨床研究を慶応大と米ワシントン大(ミズーリ州)が共同で開始する計画であることがわかりました。
このニュースは本日付けの読売新聞に掲載され、ヤフーニュースもトップで取り扱っております。
ニコチンアミド・モノヌクレオチド(以下NMN)はビタミンB3(ナイアシン)の一種で補酵素「NAD+」の生合成中間代謝産物です。
生合成中間代謝産物とは、別物質同士が化学反応を起こした際に出来る副産物のようなものと考えて頂くと解りやすいかもしれませんね。
「長寿遺伝子」と呼ばれるサーチュイン遺伝子がNAD+の働きかけで活性化することが知られており、NMNはNAD+の原料になるそうです。
マウスへの長期摂取実験から、老化に伴う神経幹細胞の減少を抑える効果が報告されていて 具体的にはメスのマウスにNMNを投与したところ、なんと寿命が16%程度伸びたそうです。
これを人間の女性(平均寿命=86才)に置き換えると…
98.9歳!!
言っちゃえばもう百歳じゃないですか。これは大きいですよ。
また、老化にともなう代謝や目の機能などの低下が改善されることもわかってきています。
NMN 髪の毛に対しての効果は
寿命が延びるのであれば、我々が気になるのは当然「髪の毛」の寿命も延びるのでは?!という事ですね。
こんなブログがありました。
このブログによると3ヶ月でまるで別人のように髪が蘇っております。
髪の長さもかなり異なり、にわかには信じられなませんが(ほんとに同一人物…?)、これが本当だとしたら物凄いですね…。
男性特有の加齢に伴う疾患であるEDや薄毛などにおいても、サーチュイン遺伝子が活性化することで影響を与えることがあると米機関で発表されており あながち馬鹿に出来ないかもしれません。
ただし、注意して頂きたいのが
現在、NMNを含有していると謳っているサプリメントの多くは、 製造業者および製造方法が明らかにされておらず純度等も不明という状況です。
考えてみると、これから臨床試験を行おうと大学が動き始めたのに既に世に出回っているというのもおかしい話ではありますが(^▽^;)
2015年1月4日放送には「NHKスペシャル」でも紹介され、注目度は更に増しておりこれから様々なNMN関連の製品が 出てくることが予想されますが、個人的にはきちんと臨床データが整い、流通が確認されたところから入手すべきだと考えております。
またNMNに関する情報が入り次第追記したいと思います!
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