フィンペシアと言えば、プロペシアのジェネリック医薬品で、インドのムンバイに拠点を置く大手製薬会社シプラ社が製造・販売をしています。
国内のクリニックでは処方してくれるところが少なく、個人輸入等で購入するのが定番になっていますね。
ところが一時期、このフィンペシアに含まれる キノリンイエロー に発がん性があるのではないかと噂になったことがあります。
そこで今回は、 キノリンイエロー の見分け方と、本当にフィンペシアは安全な薬なのかを徹底調査いたしました!
フィンペシアのおさらい
フィンペシアについてはよく御存じのことかと思いますが、男性型脱毛症(通称AGA)の進行を抑えるお薬ですね。
実に98%の方に発毛が見られるというかなり効果の高いお薬ですが、効果が現われるまでの期間は早くても3~4ヶ月を必要とし、薄毛治療としては最低でも1年以上は継続して使用することが大切です。
これは、ヘアサイクルを正常にするためにどうしてもかかってしまう期間なのです。
画像出典元:MSD社 AGA-News うす毛のメカニズムより
図のように、AGAの方は髪の成長期が正常の方と比べて極端に短く、すぐに退行期に入ってしまうのが特徴です。
通常の成長期毛は4~6年ほどかけて成長するのに対し、AGA患者の成長期毛は早いと数か月でその成長をやめてしまいます。 そのため、抜け毛ばかりが目立ちまともな髪が生えてこなくなるというメカニズムです。
AGAの原因は、男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼという還元酵素の影響でジヒドロテストステロンに変化し、その弊害として成長期毛が退行期・休止期毛に変化してしまうというものです。
この5αリダクターゼを阻害することで、成長期毛はそのまま数年成長を続けることができますが、これを阻害する薬こそが、フィンペシアやプロペシア等のフィナステリド薬ということです。
しかし、その副作用は強く、精力減退や肝機能障害などが懸念されています。また、フィンペシアに関しては国内ではあまり処方している病院がないため、個人輸入サービス等のシステムを使用して購入する方法が一般的となっています。
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キノリンイエロー とはどんなものか?
キノリンイエローとはタール色素の合成着色料で黄色203号とも呼ばれています。
実はこのキノリンイエロー、食品への添加は認められていません。それは、安全性が証明されていないという理由からです。
発がん性があるという噂についてですが、実際には発がん性は認められていません。 ヨーロッパ食品安全委員会(EFSA)がキノリンイエローの摂取制限(1日の摂取量を10mg/kgから0.5mg/kgに制限)をしている事や、タール色素自体に発がん性の可能性があるという理由などからいつのまにかこの噂が広がってしまったものと推測されます。
しかし、実際にリスクがあるのは事実なので、できれば避けたいところですよね。
一連の指摘を鑑みて、シプラ社では2013年より「キノリンイエローフリー」のフィンペシアを販売しています。まだキノリンイエローを含む旧タイプを輸入代行している所もありますのでしっかりと確認したいところです。
見分け方は、箱で見分けるのが一番わかりやすく一般的です。旧タイプは赤系のパッケージで、新タイプは緑色。
また裏を見ると、旧タイプには「quinoline yellow ws」と明確に記載されているので併せて確認したいところです。
ところで、このキノリンイエローという着色料ですがイエローと言っている割に色はほぼついていませんので、どちらも同じ白い錠剤になります。 白いからキノリンイエローが使われていないというわけではありませんので注意しましょう。
キノリンイエロー フリー=安全ではない
キノリンイエロー が使われていないフィンペシアが安全かというと必ずしもそうではありません。先述したように、フィンペシアは日本国内で正規に購入できないため、個人輸入サービスを使って購入するのが基本的な入手方法です。
でも、これは裏を返せば処方箋もなく個人の裁量によって薬を服用するということです。この危険性は十分に考える必要があると思います。
もしなにかあっても国内未承認の薬である以上、自己責任ということになってしまいますし、女性が絶対服用してはいけないという事も知らずに輸入して事故を起こしてしまう可能性だってないとは言い切れません。
副作用の強い医薬品ですので、出来ることであればちゃんと病院で処方してももらえば、何かあった時すぐに相談できますし安心ですよね。
プロペシアの国内での特許は満了を迎えていますので、色々な製薬会社が同成分の薬を販売しています。沢井製薬のサワイやクラシエなどがフィナステリド錠です。フィンペシアに比べると割高ではありますが、やはりお体の事が一番ですので、発毛ライフとしては、しっかりとAGAクリニックを通して信頼できる医薬品を購入することを推奨します。
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また、医薬品以外にも、育毛剤などで抜け毛の進行を食い止めるという方法もありますので、そちらも併せて検討してみてくださいね。