最新の米国の調査によると、45歳の時に特定のパターンで薄毛だった男性は他の男性と比較し悪性前立腺がんのリスクが39%も高まることが判明した。
研究者らによればこれらは男性の薄毛と悪性前立腺がんの関連性を示す新たな証拠だとし、薄毛のパターンをがん検診に加えられるべきかどうか更に調査する意向とのことである。尚、研究者らは明確な研究結果が出るまで、過剰に心配するべきではないとしている。
今回がんリスクの増加が指摘された薄毛パターンは、前頭面の薄毛と頭頂部の中程度の薄毛の組み合わせで、調査対象の男性の約10%が45歳時にこのパターンの薄毛だったと記憶していた。
この所見は国立がん研究所(National Cancer Institute)が一定の検査ががんによる死亡率を低下させるかを調査する目的で1990年代から行われている。
調査法としては被験者の記憶を頼りに45歳時の自身の薄毛パターンに最も似ていると思われるイラストを5つの内から選ぶというもの。アンケートに回答した男性約40000人の平均年齢は約70歳。
アンケートの追跡期間2,8年の段階で約1140人が前立腺がんと診断されその半数は悪性だった。
45歳のときに薄毛だったと記憶する男性は全体の約52%で上記の前頭部と頭頂部が薄毛だったと記憶する男性はそうでない人間より前立腺がんのリスクが39%高かったとのことだ。
ただ、アンケート結果はあくまで調査対象の記憶に基づくということなどから疑問視される声も上がっているという。
自分が当てはまったとしても必要以上に怯えることもないだろう。
まずは病気にならない健康な生活を心がけたいものだ。