昨年かなり話題になった、 ネイチャーラボ 社とキャピキシルで有名なルーカスマイヤー社が共同開発したという白髪再生技術「ブラックリバース」ですが、その臨床研究が国際科学専門誌 である「International journal of Cosmetic Science」誌に掲載されたそうです。
しっかりした学術誌に掲載されたということで、ブラックリバース、ひいてはネイチャーラボ社やルーカスマイヤー社の研究の信頼性を実証する結果になりましたね。
以下、速報で内容をお届けしたいと思います!
出典元:「ブラックリバース処方(TM)」の主成分臨床研究 国際科学専門誌 「International journal of Cosmetic Science」掲載
ネイチャーラボ 臨床研究成果の背景
「ブラックリバース処方(TM)」について
白髪化プロセス「毛髪の色素形成と蓄積」における原因特定と作用の可能性を示唆する成分「PTP20」は、白髪症の原因となる毛髪や毛幹におけるメラニン喪失と酸化ストレスの増加と直接関係があり 毛髪の色素形成を促進し、白髪化プロセスの低減を目的に、セルラボが、オープンイノベーションを用いて研究開発したシグナルペプチドであることを確認しています。
毛髪の色は、メラノサイト(メラニン色素の生成)で産生され、ケラチノサイト(メラニン色素の蓄積)へ移動するメラニン色素の有無が影響します。 また、毛包における色素形成は、毛包メラノサイト、基質であるケラチノサイトおよび真皮乳頭層線維芽細胞の間の連続的な相互作用が正しく行われている状態です。
白髪の出現は毛包メラノサイトの密度と減少とメラニン含有量の減少に直接関連する現象ですが、酸化損傷への対処能力の低下に伴う活性酸素の蓄積も白髪化のプロセスへの関与が示唆され始めている中で、本 論文において、in vitroとex vivoにおける研究から白髪化に関連し、分子標的に対する「PTP20」の効果と臨床結果が明らかになっています。
白髪化プロセスにおける「PTP20」の効果/白髪化プロセスにおける阻害要因と研究について
(1) メラニンの酸化とメラニンの合成を阻害する過酸化水素(H2O2)の減少に対する効果
(2) 皮膚、毛髪の両方においてメラニン色素形成の要素について、レギュレーターとされているメラノサイトの受容体「MC1-R」の活性化とメラニン産生の効果
(3) SIRT1(長寿遺伝子/サーチュイン遺伝子の活性化により合成されるタンパク質)の酵素活性促進の効果
以上3点に対する研究成果が発表されています。
分かりやすく要約すると、白髪になるプロセスを低減して色素促進させる「PTP20」と呼ばれる成分の効果を確認したというところでしょうか。
相変わらず、この手の論文は文章が難解で、目が滑る滑る(笑)
なんとか解読しましたが疲れた… ( ;´Д`)
でも、臨床データとしてきちんと科学誌に掲載されるということはエビデンスが確立されたことの裏返しでもあります。
その結果だけで、ユーザーとしては安心して使用することが出来ますよね。
この10年間、スキンケアや毛髪ケアにおけるメラニンやメラニン形成の生物医学的および技術的な幅広い応用に関心が高まる中 「PTP20」に非常に多くの生物活性が明らかになり、その活性が毛髪の色素形成プロセスに貢献することが確認されたことは、白髪化プロセスの予防または低減に対する可能性を示唆しています。
現段階では可能性を示唆するという発表に留まっているものの、すでに実用化されている製品もありますから、ネイチャーラボさんの自信のほどがうかがえます!
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セルラボとは
論文の中で登場する「セルラボ」とは、ネイチャーラボの研究開発部門で主に肌細胞の研究と商品開発を行っているそうです。
自社ラボでの開発だけにとどめてしまうことが開発の遅れにつながると考え、ネイチャーラボでは、「Open Innovation」を推進。 特定の研究施設を定めず、国内外のさまざまな研究施設と連携し、商品開発を行っています。
■ ルーカスマイヤー社との共同開発は?
前回の記事の際、ルーカスマイヤー社も共同で7年の歳月をかけ開発したと申し上げましたが、今回はルーカスマイヤーの名前は確認できませんでした。
ネイチャーラボが研究自体を買い取ったのか、ルーカスマイヤーがこの論文には関わっていないだけなのか分かりませんが、最近まで共同で研究していたことには間違いありません。
ブラックリバース処方に関してはネイチャーラボ社がかなり力を注いでおり、製品もすでに幾つか発売されておりますので、もしかしたら完全にパテントを買い取ってしまったのかもしれません。
このあたりの情報に関しては、判明したら追記したいと思います。