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再燃するフィナステリドの副作用問題!新たな統計分析の結果は!?

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薄毛に悩まれる男性諸君が一度は耳にしたことがある成分「フィナステリド」。

AGA(男性型脱毛症)治療の際に処方されるプロペシアの成分だが、近頃、そのフィナステリドの副作用問題が再燃している。

フィナステリドといえば、発毛ライフで言うところの「防御力」、脱毛をかなりの確率で予防できる成分として有名だ。

また医薬品にはつきものの副作用に関しても、フィナステリドは一般的に広く知れ渡っており、一番多い報告例としては、やはり性機能障害。

しかし、実際のところ「フィナステリドと性機能障害の因果関係というものはない」ということをご存じだろうか?

以下、4/1の「メディカルデイリー(アメリカの医療系ニュースサイト)」の記事より

<フィナステリドの性的障害の副作用は、男性の脱毛症研究においてはほとんど報告されていない。>

一般的な脱毛症治療薬であるフィナステリドについて行われた「34の臨床試験」では、その薬が性機能障害を引き起こすおそれがある、という結果を見つけ出すことが全くできなかった。

この記事の見出しから、今までの概念を覆すインパクトをもっているが、そもそもなぜ性機能障害という副作用が広く知れ渡る結果となったのだろうか。

記事の後半には

2010年、FDAは(アメリカ食品医薬品局)はプロスカーやプロペシアの生産者であるメルクに対して、その薬の服用を止めた後に続く副作用(フィナステリドが引き起こす可能性がある勃起障害、精液の性質やそのほかの性的障害)について、ラベルに警告を入れるよう求め始めた。これはFDAが、何年にも渡って、その2種の薬が問題を起こしたという報告を受けてきたことによる。米国食品医薬局は、「処方する医師と患者がそれらのマイナス効果についてあらかじめ知るべきだ」とも明言している。

やはり、報告の数が多いことから副作用が自然と認知されていったと考えられるが、どうも腑に落ちないのが以下の記事内容だ。

2002年に行われた研究によると、性的副作用は男性患者の2%以下に見られた。また2007年に18,000人以上を対象に行われた他の研究では、性機能障害が現れる可能性は服用していない人に比べて、かすかに高くなっただ けで、時間が経つに連れてだんだん薄れて行くという結果が出た。

性機能の減退といった副作用は依然として明確になっておらず、その不透明さにより、未知への恐怖感が増してしまう。今回の研究にて研究者らは「34の研究と2つのメタ分析(分析の分析)で、フィナステリドによる副作用発生率は低いと期待する者もいるだろう、だが、まだ事例がでていない。」と、結論を出した。

2%以下というと結構な確立で副作用が発生していると思ってしまうが、別記事では偽薬(薬理作用のない錠剤)を服用したグループにも性機能障害が1.3%生じたという報告がある。

そしてなんとも言えないのが、まだ事例がでていないという表現だ。
臨床にて結果がないということは、副作用がなかったという喜ばしい結論になりそうだが、副作用という成果(?)を出さなければ臨床試験としての評価が下がってしまったりということでもあるのだろうか?

まだわからないとか、因果関係が明確でないとか、実際に未知への恐怖感というものを煽っているのも研究者な気がしてならない。

もうここまでくると気持ちの問題だろうと私なんかは思ってしまう。

FDAの報告を信じるか、研究者の曖昧な結論を信じるか、どちらにせよ不明瞭なことは確かなので、服用の際は自分の体の変化を見逃さないよう慎重な姿勢をとるべきだと思う。

 

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記事作成者

発毛君

 

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