発毛ライフではフィンジアのユーピーエスさんや、ボストンのエスロッソさんを始め、様々なメーカーさんの製品生産過程を密着取材して参りました。
今回はなんと今大注目のキャピキシル+リデンシルを配合するスカルプローション「 バイタルウェーブ 」が生産される現場に極秘潜入!!
工場は普段、撮影は一切NGだそうで、とても厳しい条件の中、発毛ライフが独占で密着取材を行う事に成功しました!
監修された永野医院の永野先生のお話を伺ったり、実際にサロンで販売される美容室3710さんのお話をあれこれ聞いているうちに、バイタルウェーブはどんなところで作られているんだろうという想いがふつふつと湧き上がってきた筆者Tは、セラピュアさんに猛アタック!
やはり育毛系メディアとしては、製品のより深い所をありのままの姿で読者の皆様にお伝えしたいですからね!
快く(?若干引かせてしまったかもしれませんが笑)取材の申し入れをお受け下さったのでした。セラピュアさん、本当にありがとうございます (;^_^A
取材当日~工場まで
7月、関東某所。
我々発毛ライフ取材班とセラピュアさんとは工場最寄駅で合流し、製造工場の方に最寄駅まで迎えに来ていただきました。
移動のお車の中で製造工場の方に会社の沿革についてお話を伺う事が出来ました。
2016年の9月に会社の体制が大きく変わり、ルールが非常に厳しくなったんですよ。もちろん工場の方針も大きく変わりました。
_____どんなふうに厳しくなったんでしょうか?
いままでだとロットの中で1本(検査で)引っかかっても、引っかからなかったものは出荷されていたりした事もあるんですが今はそうはいきません。 そうなると出荷を取りやめて、一度すべて再検査になります。そこでなにか問題があるのを未然に防ぐようになりました。
通常、化粧品や医薬部外品、医薬品にはそれぞれの規定値があって、それを超えてしまうと出荷できなくなるんです。
この規定値が当社の工場は、一般的なルールに基づくと信じられないほど高いというわけです。 弊社で通らないもので、もしかしたら、余所の工場では通るものもあったりするかも知れません。
現在、当社の工場は良い意味で本当に厳しいです。
大手様も含めてお取引をさせて頂いておりますので、どんなところにも満足いただけるような品質を求めさせて頂いております。
品質基準も当社独自のものを取り入れ、通常よりもかなり高めに設定させて頂いております。
_____じゃあやはりコスト面でも相当高くなりそうですね。。
もちろんコスト面ではもっと安いものを使い、それなりのものをご提供することは可能です。 ですが、安くて品質がそれなりのものよりも、品質第一主義で、ご協力できる範囲内でまずお客様に良いモノを届けたいというのが基本的な運営方針になります。
弊社は製薬メーカー様などともお取引をしておりますので、そのラインをクリアするためには必然的に上を上を目指さなくてはなりません。 化粧品区分でも通常そこまで求めなくても良いようなものにも、同じ基準で望みます。
_____例えば、どんな部分ですか?
そうですね、例えば資材一つをとってみても化粧品ならここまで見ないという部分は結構あるんです。
ただ、医薬品ですとそこは見なくてはいけない。根本的な基準値が全く違うんです。
_____そういう生産体制に慣れているということですね!
慣れてきたという方が正確かもしれません(笑)
会社の体制が大きく変わり、ありがたいことに大きな化粧品メーカー様やグローバルにご活躍される製薬メーカー様などとお取引を数多くさせて頂くようになりました。
そういう大手企業様は本当に品質の基準が厳しいのです。そういった企業様とのお仕事を数多くこなすうちに、一番厳しい基準を常に考えながらモノづくりをするようになったという感じでしょうか。
工場到着
早速、なにやら凄いお話を聞いてしまいました。
バイタルウェーブはキャピキシルやリデンシルだけでなく、EFGや馬プラセンタ、EGF、更には活性石ベントナイトやモンモリロナイトといった 通常の育毛剤にはまず入らないような特殊な成分がてんこ盛りに配合されています。
これだけのものを作るとなると、やはり工場もかなり大きくてしっかりしたところを選別しなければならないという事でしょうね!
これは期待が高まりますね!そんなことを考えていると工場に到着!
流石に大きい工場です!
ここで実際にバイタルウェーブが生産されているんですなぁ。
入口は2重ドア構造になっていて、一枚が締まらないと二枚目が開かないという仕組みです。
工場を案内して頂く方に会う
実際に生産ラインに立ち会って頂く方にお会いしました。
せっかくなので、お二人のお姿を読者の皆様にも共有できればと思ったのですが、基本的に工場内の設備・スタッフは撮影NGなんですって…! ということで残念ながら、お二人のお顔はお出しできません。残念。
カメラが入ること自体許可されていないらしく、今回は本当に異例のことだそうです。
そう考えるとなんか凄い特別感です (・Θ・;)
そして、ラインに入る前にプロジェクターにより工場の解説と、見学の注意点などを説明して頂くことになりました。
会社概要のスライドを見せて頂く
先にプロジェクターを使った説明を20分程度受けたのですが、こんなことをして下さった工場さんは初めてです!
それだけに本当は色々とご紹介したい~笑(まだ言ってる)
冗談はともかく、本当に皆さんご丁寧でお優しい方たちでした。
それでは早速スライド写真を製造工場の方のご案内でご紹介していきたいと思います!
バイタルウェーブ 製造工場の方によるご説明
当社は本社が大阪にあり、東京には青山に営業支店がございます。
現在、研究所・工場は全国に6か所あり、それぞれ特徴をもった業務を請け負っております。メイク関係・口紅関係は柏原、粉ものは静岡工場などです。
元々は1960年に特殊エアゾール株式会社としてスタートしました。
エアゾールの生産がメインで、そこから少しづつ化粧品・医薬部外品等に手を広げていったという次第であります。
2016年12月時点で従業員数は全体で1575人。内、当工場の従業員は183人ですが現在はもう少し増えているかと思います。
ちなみにこの工場は今後拡大予定で現在すでに工事が始まっています。
当工場では主に、バルク製造~充填包装までを担っております。
まず原料を受け入れると、品質管理部で必要な検査等が行われます。 検査にパスした後はバルクを製造し、一度保管することになります。
その後再び品質管理部により検査され、合格が出たバルクは次の充填包装のプロセスに進むことが出来るのです。
その後行程検査を受け、出荷判定で合格したもののみが出荷されることになります。
※凄いですね。ひとつひとつの行程で全て検査が入るんですね。生産に時間がかかりそうです(汗)
品質管理については、必要に応じ、また試験内容に応じて
・粘度計
・PHメーター
・比重計
・顕微鏡
等の設備を使用して、製品特性・物性などの試験を行い、基準品と同じ品質で生産が出来るように随時検査を行います。
医薬部外品におきましてはHPLCや定量装置などを使用し、有効成分の含有率の分析などを行います。
工場で使用する水はすべて自社で生産した精製水を使用しております。
一度、原水タンクに送られた水はイオン交換樹脂塔で脱イオンされます。
注:脱イオンとはカルシウムやマグネシウムなどの陽イオン、塩酸や硝酸などの陰イオンを落とす行程。より純水に近くなる。
その後、5ミクロンのレジンフィルターでゴミ等を除去し、最終的に紫外線殺菌を施して、精製水となります。
バーコード計量システムに関しては既に当社別工場で導入されており、当工場も今年度導入する予定であります。
主に原料を測定する際に使用し、ヒューマンエラーの防止に役立ちます。
具体的に、誰が、いつ、何を計量したのかを遡って追跡することが可能です。
原料を量るときはもちろん、原料を受け入れる際にも使用していく予定です。
メイン行程の充填についてですが、種類としてはボトル充填・チューブ充填・サッシェ(ミニパック)充填などがございます。
現在、当工場はバルク製造室の拡大を予定しております。
今までエアゾールを充填していたスペースを、今年の6月に廃止し、一度その土地を真っ新にし3階建ての建屋を建造する予定です。
そこには12トン釜を2基、3トン釜を2基導入する予定で、今までの主力である4トン釜を4基と比べるとボリューム的にも一気に規模拡大します。
現在は2階のエリアで充填工程を行っております。
ディスペンサーポンプの生産は3階で、自動機と手動(小ロットの場合)により生産をしております。
防虫対策としましてはインターロック式のシャッターを各搬入口と搬出口に設置しており、ルートごとに遮断をしております。
月に1回、専門業者によるモニタリングを実施しております。
毛髪・紙粉等の混入防止といたしまして、工場指定の作業服の着用を義務付けております。
タレ付き帽子(顔しか出ない)にマスクも必ず着用いたします。
また、持ち込み禁止物といたしまして、イヤリング・ネックレス・指輪等の装飾品、腕時計の着用禁止を実施しております。
これらは現場に入る前に入念にチェックされ持ち込み等がないように徹底して管理されております。
他の持ち込み禁止事項としては以下のものがございます。
・喫煙具、薬等の持ち込み禁止
・筆記用具はボールペンのみ(鉛筆・シャープペンシルの使用禁止)
・折る羽式カッターの使用禁止
次に入室手順についてです。
①粘着マットによる粉塵の除去
②手洗い
③手の乾燥
④粘着ローラーで、衣服に付いた繊維ゴミや埃等を取り除く
⑤手指消毒
こちらの順序を経て入室することになります。(画像参照)
工場見学される場合はこちら(画像)の規則をお守り頂くことになります。
装飾品・腕時計等の着用の禁止、喫煙具・薬等の持ち込みの禁止など
入室時は作業員と同じく入室手順を踏まなければなりません。
きゃー思いっきりカメラ撮影はご遠慮くださいって書いてあるぅ!
何度も言いますが、今回は本当に特別に撮影許可を頂きました。
但し、条件があり、持ち込めるものはカメラ本体のみ。
交換レンズの類、三脚等は持ち込み禁止です。
さらに撮影できる区間は、バイタルウェーブを生産しているラインのみだという事で 気を引き締めてかからないと、撮り損ねてしまいそうです。
明るいレンズ、単焦点しかないけど大丈夫かな…。
工場見学者が主につける格好は
帽子の着用 白衣の着用 足の裾バンド
これが実物です!
この左上の細長い紐のようなものが何になるかというと…
帽子ちゃん!
全て着用するとこんな感じになります。
ここで特別にバイタルウェーブの製造仕様書とチェックリストも見せて頂きました!
しかし、当然ここは企業秘密ということでお見せできないのが残念です
製造に関する細やかな指示や、工程検査のチェック項目などが記載されています。
チェック項目の数はなんと30以上!!すごい数ですね。
いよいよ工場に潜入ですがここで一段落。随分と長くなってしまいましたのでその様子は、次週後編にてお伝えしていきたいと思います! 遂に、工場内部の様子が明らかに!?こうご期待!!
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