目薬で有名な ロート製薬 が、ミノキシジル配合の発毛剤の開発に乗り出してきたようです。
その中で先日、ミノキシジルがFGF7などの発毛関連因子の遺伝子発現産を高めるという発見をしたと発表しました。
確かに今回ロート製薬が発表したことによって確固たるものになったことは事実ですが、これは割と前から言われている事で、ミノキシジルの発毛システム自体が体内でVEGFやKGF等の成長因子の分泌量を増やす為だともいわれています。
もしミノキシジルとFGF7をはじめとする成長因子群を同時に配合した製品があれば、通常のミノキシジル外用薬よりも発毛効果が大きくなるという可能性もあるという事ですよね。そうなれば期待値がグンと上がりますね!
ロート製薬 の着眼点。「なぜ、脂肪由来間葉系幹細胞」なのか
当社の発毛研究は2006年に一般的な「毛周期(ヘアサイクル)」の研究からスタートしました。 研究を進める中で発毛には前駆脂肪細胞由来の成長因子が重要であるという知見※1や幹細胞が枯渇化することで毛包が消失するという知見※2が新たに発見されたことより 「毛球部」以外に着目した研究の重要性を感じました。 2013年からは成長期毛包にて毛髪が作られている毛球部が脂肪層に存在することから「脂肪由来間葉系幹細胞」に着目した発毛研究を進め、 従来の毛周期に着目した研究とは一線を画した観点から検討を進めてきました。
※1:Cell,2011、※2:Nature,2016
このPRを噛み砕いてみると、毛球部以外の部分にミノキシジルが働きかけることによって発毛しているのではないかという話ですね。
そこで発見されたのが、毛の伸長に重要なFGF7、血管誘導に重要なVEGFA、発毛に重要なPDGFAの発現を亢進するという事実です。
FGF7を配合した育毛剤というのは数点発売されていますが、非常に高価な成分なのでほとんど入っていないも同然です。 ですから、体内にあるFGF7を活性化させるという事が大切だと言えそうです。
年内に発毛剤事業に参入する方針
つい先日、ロートもアンファーに続き、国内で3番目のミノキシジル配合発毛剤を発売すると発表しました。
これで、リアップの独擅場だったミノキシジル業界は一気に戦国時代を迎えそうな雰囲気ですね(笑)
ただ、普通のミノキシジル製品を出すだけでは、何の差異もないというのが正直なところです。
いくらミノキシジルがFGF7の発現を促すという発見がなされても、それはリアップもアンファーのメディカルミノキも同じことです。
例えば、国内では今5%が最大ですが、海外のように15%のものを出してくるとか。他に様々な成長因子を配合するとか。
薬機法的に厳しい問題なのかもしれない…。
もっとも副作用の問題は常に付きまといますが、海外はこのあたりを普通にやっちゃっているので、まだまだ日本は遅れているなぁと思います。
ミノキシジル(外用)ってそんなにいい?
これはあくまで個人的な意見ですが、ミノキシジルの外用薬を使う意味があまりわかりません。
今は、ミノキシジルより養毛効果があるといわれている成分(NcPAやキャピキシル)を配合した育毛剤が多く発売されております。
これら育毛剤は副作用の心配なくミノキシジル5%外用より高い効果が現われる可能性が高いのです。
他にもシャハランメスリ博士の厳選した育毛成分凝縮で発毛ライフでも大注目中です。男女兼用なので女性の方にもおすすめできます!
わざわざ、なんで発疹や炎症のリスクを背負ってまでミノキシジル外用使うのかなぁと思いますけどもね…。
もちろん、内服薬となれば話は別です。
ミノタブは育毛業界のドンといってもいい存在で、副作用もデカいけど、鬼のように発毛するという諸刃の剣です。
自分の身体にあってさえいれば、こんなに心強いパートナーはいないでしょう。
現状ではAGAクリニックや個人輸入に頼らざるを得ない状況ではありますが試してみる価値はあると思います。
とにかく、私個人が申し上げたいのはミノキシジル外用薬は立ち位置が微妙すぎて使う事はないなぁ ということです。
昔は使用していましたが、今は育毛剤とプロペシアだけで十分です。