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ミノキシジルの効果が倍増する!? 葛根エキス 、ゲンチアナエキスが硫酸転移酵素遺伝子の発現を増強させることを発見。

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スカルプDで有名なアンファ―株式会社と、メンズヘルスクリニック東京と、岩手医科大学薬学部の3機関が、共同でヒト表皮ケラチノサイトにおける硫酸転移酵素遺伝子の発現を増強する天然成分を発見したことを、2018年5月18日~5月20日イタリアボローニャで開催されたEuropean Hair Research Society 2018において発表しました。

 

・・・?

ヒト表皮ケラチノサイト?

硫酸転移酵素遺伝子の発現を増強する天然成分??

よくわからない単語が並びますがよくよく調べてみると、この天然成分というものが「葛根エキス」や「ゲンチアナエキス」で、なんとこれらがミノキシジルの発毛効果を高めることができるのではないかと考えられているそうです。

葛根エキス って風邪の引きはじめに飲むあの独特のドリンクとか顆粒ですよね…?

kakkon

それとミノキシジルになんの相互作用がって気になったので早速調べてみたいと思います!

ミノキシジルとヒト表皮ケラチノサイトの関係性は?

ミノキシジルが男性・女性問わず薄毛治療に用いられる薬であることは周知の事実です。

葛根エキス

ちょっと薄毛事情に詳しい方であれば、外用薬よりも内服薬の方が遥かに治療効果が高いという事実もご存じかもしれません。

しかし、実際に国内で薄毛の治療薬として承認されているのは外用薬としてのみで、内服用のミノキシジルは国内未承認薬になります。

気軽に試せる外用のミノキシジルだけど、効果はいま一つだという話もよく聞きます。

今回、アンファ―株式会社などが発表した研究内容は頭皮の硫酸転移酵素活性を上げることで、ミノキシジル(外用薬)の発毛効果を高めることができるのではないかというものです。

もしこれが実現すれば、内服ミノキシジル並の効果がリアップなどの外用薬でも実現できるようになるかもしれないそうですよ!

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さて、ところで冒頭にも少し触れた、ヒト表皮ケラチノサイト、硫酸転移酵素遺伝子なるものとミノキシジルの関係性を説明いたしましょう。

 

頭皮中の硫酸転移酵素活性が低い場合、ミノキシジルの発毛効果が低い

ミノキシジルが具体的にどのように頭皮に作用するのかというと、毛乳頭細胞内に存在している「ATP感受性カリウムチャネル」というものを介し、生体内で硫酸転移酵素により活性体に代謝され薬効を発揮します。

これは、一般的な育毛剤も同じプロセスだと考えられますが、要するに頭皮中の硫酸転移酵素活性が低い場合はミノキシジルの効果が低くなるそうです。

つまり逆に考えると、この硫酸転移酵素が活性化するとミノキシジルもよく効くようになるという事ですね。

Science background with molecules and atoms

そこでアンファ―さんたちが考えたのが、複数の植物由来成分をそれぞれ培養したヒト表皮ケラチノサイトに添加することで、硫酸転移酵素遺伝子の発現が増強するのでは?ということです。

何故、いきなりヒト表皮ケラチノサイトがでてくるの?という話ですが、これは培養細胞であるヒト由来の表皮ケラチノサイトは人体と同様の試験を行えるので合理的だからだと思われます。

葛根エキス ・ゲンチアナエキスを使えばミノキシジルの効果が高まるのか。

こちらが行われた試験データです。

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左がゲンチアナ根抽出物、右が葛根湯の抽出物のもの。

他にも、植物由来成分を9種類試したそうですが、顕著に発毛がが増強したのはゲンチアナ根抽出物と葛根湯抽出物だったということです。

ただしまだ研究の段階で、発表でも「これらエキスの投与により頭皮での硫酸転移酵素活性を上げることができれば、ミノキシジルの発毛効果を高められる可能性がある」と述べるに留めているため、 間違っても市販の葛根湯をミノキシジルと一緒に塗りたくるような真似はしないでくださいね…。

そういう実験をするのはユーチューバ―さんに任せましょう。誰かやってくれないかな…笑。

発表演題概要

発表タイトル: Gene expression of SULT1A1 in human keratinocytes is enhanced in a dose-dependent manner by pueraria lobata root extract and gentiana lutea root
発表者: 医療法人社団ウェルエイジング メンズヘルスクリニック東京 小山 太郎
共同研究者: アンファー株式会社 商品開発部 長田 康孝、波間 隆則 ・岩手医科大学 小澤 正吾 ・医療法人社団ウェルエイジング メンズヘルスクリニック東京 小林 一広

こういうデータは一見信憑性があるように見えますが、実は自社製品を売り込むための緻密なマーケティングの一環ということもありますので、鵜呑みにはしないことが大切です。

特に自然由来の成分である場合、ミノキシジルに配合しやすいでしょうから今後製品化される可能性は十分に考えられますが、ぐーんと効果が上がるのかどうかはなんとも言えないと個人的には考えています。

ポラリスとかにも色々入っているけど、実際ミノタブに勝てないですしね。。。

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記事作成者

発毛君

 

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