男性型脱毛症(AGA)と前立腺。一見何の関係もなさそうなこの両者、実は深い結びつきがあったという事を ご存知ですか?
AGAは前立腺肥大や排尿障害に留まらず、最悪の場合前立腺がんなどとも結びついてしまうということなので 脅かす訳ではありませんが少し気にしてみた方が良いかもしれません。
なんで前立腺と関係があるの?
男性型脱毛症(AGA)にお悩みの読者の方なら良くご存じだと思いますがAGAには男性ホルモンが強く関係しています。
この男性ホルモンは「テストステロン」というもので毛乳頭細胞が持つ5α-リダクターゼという還元酵素により 還元されいっそう強力な男性ホルモンである「5α-ジヒドロテストステロン」(5α-DHT)に変換されてしまうのです。
(正確にはⅠ型とⅡ型が存在します。)
これが主な男性型脱毛症(AGA)のプロセスですがこの男性ホルモン「テストステロン」、実は男性の精巣でのみ作られるホルモンなんです。
男性型脱毛症(AGA)と前立腺がんの関連性が発表される
今年4月、男性型脱毛症(AGA)と前立腺がんのリスクの関連性を示す研究発表がフィラデルフィアで開催された米国癌研究会議に発表され大きな話題となりました。
この分析によれば、『脱毛なし』から『重度の薄毛』まで4段階に分類された25歳~74歳までの米国人約4000人を対象に 行われ、それによると脱毛症の男性はその程度にかかわらず脱毛症でない男性に比べ前立腺がんの死亡率がなんと56%も高かったということです。
元々前立腺肥大の薬だったアボルブ
現在、プロペシアと同等の作用があるとされAGA患者によく使用されている「アボルブ」などは、もともと前立腺肥大症治療薬として開発され厚生労働省でも製造販売承認を取得しています。このアボルブは日本では初めて認可された5α還元酵素阻害作用をもった前立腺肥大症治療薬です。しかしながら医薬品なので当然副作用も存在します。
このようなことからも男性型脱毛症(AGA)と前立腺の間には切っても切れない関係性が存在するのです。
どうやって対策すればいいの?
イギリス医師会雑誌BMJに掲載された論文によると「男性型脱毛症の治療薬は前立腺がんのリスクを減少させる一方前立腺がんの発見を遅らせてしまうことがあるので注意が必要だ。」と記載されています。
発見が遅れてしまうということも一つの心配事として挙げていますが、男性型脱毛症の治療薬が前立腺がんのリスクを減少させるのは間違いないようです。こう考えるとどうやら男性ホルモンの過剰分泌が前立腺疾患や男性型脱毛症(AGA)に直接結びついているようですね。 言い換えれば薄毛を前立腺疾患の重要なサインとして捉えるということもできるかもしれません。
薬以外の方法としてこの男性ホルモンは有酸素運動や食事によって減らすことが出来ると考えられています。
具体的にはイソフラボンや亜鉛、またサプリメントなどで有名な「ノコギリヤシ」が5-aリダクターゼを抑制するのに効果的と 言われています。
毎日の生活を見直しさえすれば、副作用のキツい薬に頼らずとも前立腺疾患や男性型脱毛症(AGA)は改善できるはずです。
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