前回まで⇒【連載二回目】 カードキャプター さくら 20周年でドライヤーも発売!!今 さくら ちゃんが熱い!
こんにちは~!早いものでこの連載ももう三回目ですか。 毎回何を書くか決めずに進めているので、かなり行き当たりばったりな感じになると思いますがその辺はご容赦くださいヾ(^-^;)
先週まで、一通りキャラクター紹介を行って参りましたが、今週は少し世界観について触れてみたいと思います。
・・・というかその前に!!
祝・ カードキャプター さくらの新アニメ始動!!
遂にアニメ化まで決まってしまったようです!!!
やはり2016年はさくらの年になりそうですね。
制作スタジオがどこなのかとか、監督・作監・声優のキャスティングはどうなるのとか、そもそもNHK枠なのか…?!とか色々気になる点がありますが まだ情報は多くなく謎に包まれています。いや~気になって夜も眠れませんね…。
いよいよ「なかよし」も明日(6/3・金)発売ですね。 ちらっとネットに出回ってた画像を見ましたがもこな先生流石ですね、ほぼ当時の絵柄を再現なされているようでした。 いやー楽しみ!
そんなこんなで今週もよろしくお願いします(ㆁᴗㆁ✿)
魅力2.どこまでも優しい カードキャプターさくら の世界観
CCさくらを見たことのない方にどんなアニメかと聞かれたときには、
「悪役のいっさいいない桃源郷のような世界でのさくらちゃんの成長を描いたアニメ」だと答えることにしています。
一般的に考えれば、(体裁として一応の)バトル作品を描くときに敵(悪)役一切ナシで作品を作ることなど不可能だと思う事でしょう。
アニメ・特撮ものからハリウッドのヒーロー映画、それこそ時代劇に至るまでバトル作品での典型的な敵役の登場は必要不可欠であり、その力が強大であればあるほど、我々視聴者が映像を通して得られるカタルシスは大きくなります。
これこそが古今東西の勧善懲悪作品が次々と生み出されている大きな原動力となっているのは言うまでもありません。
もちろん、最終的に敵と仲良くなったり和解したりの大団円はありますが、そうなるまでの敵・味方で別々の思惑や行動があるはずです。
しかしCCさくらにそれは当てはまりません。
CCさくらに登場するキャラクターは皆、「相手を思い遣る」という気持ちによって動いており、あるのはその目的がそれぞれ少しずつ違うということだけです。
どのキャラクターも悪意によって動いたことは一度としてありません。
例えば2期のラストシーン(第46話 さくらと最後の審判)では、全てのクロウカードを集め終わったさくらちゃんに対してユエが審判を下すというシーンがありますが
これはユエがクロウ・リードを想う気持ちと、そのクロウが創り上げた「クロウとの思い出のたくさん詰まった」カードの主にふさわしいのかどうかを見極めるという基盤があります。
さくらちゃんはユエに対して「主(あるじ)とかじゃなくて、お友達になってほしいな」と発言しています。
さくらちゃんは全てのカードに対しても同じことを繰り返しいっていますが、CCさくらの世界ではこのような上下関係による優劣は完全に排除されています。
さくらカード編(3期)でも同じです。さくらカードに変える必要のあった「クロウカード」を無理なく変えさせるためエリオルはほんとうに壊れ物でも触れるようにさくらちゃんの前に不思議なことを置いていきます。
さくらちゃんがダメそうだったときは自ら助けてさえいました。(第64話 さくらと吹雪のスキー教室)
他にもエリオルは小狼がさくらちゃんの事を想っていることに気付いた時には手助けをしてあげたり 水の魔法でプールに大波を起こしクラスメイトの利佳ちゃんが溺れかけた事を気にしていたりと、従来のアニメ作品であればラスボス的な立ち位置にいるにも関わらずそれらとは一線を画しています。
また試練の時に課せられるものは必ず「気持ち」であり、勧善懲悪ものにありがちな誰かを人質に…とか、建物が破壊されて…とかいう物理的なものではありません。(建物が破壊される場合も確かにありますがメインはそこではありません)
だからこそさくらちゃんの無敵の呪文「絶対だいじょうぶだよ」には強さが秘められています。
前向きな想いのなんと大きい事かを彼女は無意識に理解しており、困難に立ち会ったときにもはねのけてしまうのです。
この考え方は日常のごくありふれたシーンにも徹底的に宿っており、妹と兄として、娘と父として、クラスメイトとして、後輩先輩としてなど常に誰かが誰かを想いながら物語は進行していきます。
世界観を語る上でもう一つの大切な要素が「誰かを好きになる気持ち」です。
カードキャプター さくらの世界では愛を語るのに性別や年齢はまったく関係ありません。まあこれが多くの腐女子(男性同士の恋愛作品を好む女性)を生み出した元凶ともいわれる所以なのですが…。
ひと言でいえばホモ、レズ、ロリコン、ショタコン、人外なんでもありという描写なのですが、実際は解釈が少し違います。恐らくCLAMPは誰かが誰かを好きになるのに性別や年齢が問題にならないことを表現したかったのだと思います。
ネタバレにはなりますが
実際にCLAMPが「たとえ小狼が女の子でも、年齢がずっと離れていたとしても、小狼が小狼であるかぎり、さくらは小狼を選んだ」と発言しています。
これを端的に表すシーンがあります。
まださくらちゃんも小狼も雪兎さんの事を好きだったときの話「第27話 さくらと思い出の神社」です。
夜、クロウカードの気配を感じたさくらちゃんと小狼は月峰神社に集まりますが、そこでそれぞれが雪兎を好きになったときの話を木の上に腰掛けながら打ち明けます。
「わたしも李君も雪兎さんよりずっと年下だけど…。しょうがないよね。好きなんだもん。」
気にする所そこ?!!と思わず突っ込みたくなりますが、これがカードキャプターさくらです。 むしろ性別など初めからないかのごとく、誰かが誰かを好きになるという気持ちが自然に描かれています。
まあ、この回以降、小狼がさくらちゃんを気にし始めるんですがね!
知世ちゃんにしても、さくらちゃんに対する感情は一言でとても語れるようなものではありません。
「わたしは大好きな方がわたしと両想いになるより、幸せなことがあるならずっとそのまま幸せでいてほしいですわ。」
という言葉に込められた知世ちゃんの想い。
「第59話さくらと知世とボールの罠」での小狼とのやり取りでは小狼を奮い立たせるために優しく語りかけています。
魔力は一切持っていないにも関わらず、誰よりも敏感に人の気持ちを気付いて常にそれを応援する。 たとえ、自らの想いを閉じ込めたとしても。
ともすればこれらの世界観は嘘くさく綺麗ごとやおままごとのように映りそうなものですが、卓越した演出や安定した作画、声優の演技、引き込まれるシナリオ、これらが高い次元で融合しているため全く煩わしさを感じさせないのが凄いところです。
現実にはありえないけど、心の深いところで実は私たちはそれを渇望していて、どこかでこういう世界を求めているのからこそCCさくらの世界が魅力的に感じるのかもしれませんね。
そういう意味で、CCさくらはファンタジー作品として何一つ瑕疵のない作品といえるのではないでしょうか。
また長々と語りすぎてもアレなんで、今週はここまでにしておきましょう…。
ところで カードキャプター さくらカフェに行ってきましたのでそのレポートをしたいと思います!!
実は友人とずっと行きたいねと話していた カードキャプター さくらカフェに先週の日曜日に行って参りました。
一回目の池袋アニメイトカフェでの開催は5/29(日)までだったので本当にギリギリでしたが笑
完全予約制とのことで友人に予約してもらい、私は現地に行くだけという何ともやる気ない感じで申し訳ないのですが本当に良かったです!
お日様がたっぷり入る8Fの清潔なカフェはどこを見てもCCさくらに染まっておりグッズ販売や複製原画の展示など盛りだくさん。
店内で流れている音楽はもちろんCCさくらのOP・ED・劇中歌で劇場版2作目の挿入歌「ありがとう」が流れた不覚にも涙腺が崩壊しそうになりました…。
メニューも全てさくらにちなんだものです。
私は3話を始め劇中で何度も出てくる「さくらちゃんお手製のホットケーキ」とさくらドリンクを注文しました。(セル画は自前です。念のため)
クロウカードのデザインをあしらった撮影ブースも用意されておりファンにはたまらない内容でした。
これから半年かけて全国を回りまた10月には再び東京に戻ってきます。 (現在は仙台と岡山で開催中!)
⇒「カードキャプターさくら」初のコラボカフェが開催決定!8店舗で順次開催♪
お近くの方は是非行ってみてくださいね!!
予約特典の色紙&マグカップ
それではここまでお読みくださりありがとうございました~!良かったら また来週も宜しくお願い致します!