頭皮のかゆみってつらいですよね。掻き毟るとさらに酷くなっちゃうしフケも…。
なんてお困りの貴方。実はそれ 皮膚炎 というれっきとした病気かもしれませんよ?
更には実は皮膚炎がAGAと密接に結びついていた!?
今回はさまざまな皮膚炎を取り上げ、それぞれの対策法も伝授したいと思います。
①接触性 皮膚炎
いわゆる「かぶれ」です。その原因物質に触れると誰にでも起こってしまうケースや 特定の物質だけにアレルギー反応が表れる方などさまざまです。
一例を挙げるとパーマによってかぶれる場合、これは一次刺激性接触皮膚炎で ヘアダイなどの染毛剤によって引き起こされるかぶれはアレルギー性接触皮膚炎にあたります。
かぶれは「急性皮膚炎」ともいい、読んで字のごとく急速に赤く腫れぼったくなり 酷いかゆみが身体を襲う症状のことです。
かぶれが激しい場合でも脱毛まで起こすことは極めてまれです。それは皮膚炎が表皮や 真皮浅層部(表皮のすぐ下)で起きるため皮膚深部にある毛包毛球部に波及して障害を 与えることはないからです。
ただし、軽度であっても湿疹・皮膚炎が長期にわたり持続すると炎症が毛球部にまで波及して休止期脱毛を起してしまいます。
様々な原因があり先に例を挙げたパーマ剤やヘアダイなど薬剤によるもの、植物が原因のもの、化粧・香粧品が原因のもの 金属が原因のものなど様々です。
植物だと漆でかぶれてしまうのは皆さんも良くご存じのところではないでしょうか。 また金属では金属アレルギーと呼ばれるニッケルやコバルトに対してアレルギーを引き起こす方がいます。
軽度の場合、直ぐに腫れは引きます。原因物質に対しては極力触れないことです。
重篤な場合は医師の診断を仰ぐようにしましょう。 治療には一般的にステロイドや内服薬の抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬を使用します。
②脂漏性 皮膚炎
湿ったようなフケが伴う脂漏性皮膚炎は皮膚常在菌が主原因の皮膚炎で、抜け毛の原因にもなるといわれています。
頭皮はフケが増え地肌は赤くなり、炎症を起こします。通常45日程度で入れ替わる皮膚の細胞がさらに早く剥がれるようになり、完全に角化しないまま塊となって剥がれるようになります。これが病的なフケです。
頭皮は脂っぽく毛孔が赤くなったり、更に酷い場合は湿疹や毛包炎を起してしまいます。
実は、男性型脱毛(AGA)の初期段階でも、脂漏性皮膚炎の症状がしばしば見られ脱毛の増加と供にフケが増える人が多くいるのです。
主原因はマラセチア(癜風菌)などの皮膚常在細菌です。 これらの常在菌は皮膚を酸化させるように働きます。
頭を3~4日洗わないでいると臭ったり、痒くなったりしますが、これは皮膚常在細菌の影響や紫外線の影響で 変性した化学物質のためです。
まず何と言っても大切なのは頭皮を清潔に保つという事です。 洗髪は自分に合ったシャンプーを選び、一日一回欠かさず行うようにしてして下さい。 シャンプーは、フケとりシャンプーが有効とされます。
症状によりビタミンB2、B6の内服、ステロイド剤、抗真菌剤の外用を行います。
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脱毛が酷い場合はカルプロニウム塩化物水和物などの外用剤を使います。この場合、日本毛髪科学協会の見解では市販の育毛剤も有効だとしています。
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③乾性脂漏
頭皮がカサカサに乾燥し、ひび割れ状態で、魚のうろこ状の薄い乾燥したフケが見られます。
かゆみは他の皮膚炎に比べると弱く、それよりも頭皮のこわばりが気になるかもしれません。
この症状は男性型脱毛(AGA)の方に広く見られ、抜け毛にも繋がってしまいます。
主な原因は不明ですが、多くの人は温泉やビジネスホテルの備え付けのシャンプー剤を使ったなど、シャンプー剤を変えた後からと言います。乾性脂漏は強い消炎作用と基材のアルコールによる乾燥の促進が原因である可能性があります。
シャンプー剤は元のものに戻し、シャンプー剤の量を減らして軽く洗うようにします。 入浴前に頭皮に椿油やオリーブオイルなどを多めに頭皮に塗りこみ、体などを洗った後にその油を洗い落とす程度に軽くシャンプー するとより効果的でしょう。
洗髪後は頭皮に保湿剤を使い頭皮を保湿することをおすすめします。
ステロイド剤での外用薬治療を行う場合もありますが、強いステロイド剤を使うと却って増悪してしまいます。
皮膚炎 はそれぞれの症状に合わせて、しっかりと対策をとれば長引かせずに治療することが可能です。 同時にこれらは、正しい食生活、規則的な睡眠、ストレスをためないなどの要因によっても大きく左右されます。
今一度、自分の生活を見直し、思い当たる点がないか確認してみましょう! もしかしたらAGAだって喰いとめることが出来るかもしれません。