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【再生医療】京セラ、 理研 、オーガンテクノロジーズの3社が共同研究にて「毛包器官再生による脱毛症の治療」

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京セラ、理化学研究所( 理研 )、オーガンテクノロジーズの3社が脱毛症を再生医療技術で治療する共同研究を行うことが水曜日に発表され、既にかなり大きな反響を呼んでいます。

京セラのような技術屋と組んだという事は、これはもう実用化待ったなし!という解釈でいいんでしょうね!?

理研

今年、理研がiPS 細胞での毛包の再生に成功したのが記憶に新しい所ですがその辺りともどう絡んでくるのか、調べてみました!

時代は動きつつある!今度は理研で iPS 細胞での毛包の再生に成功!!

京セラ・ 理研 共同開発の背景

今回の3社合同による毛包再生医療システムの開発は 理研 がこれまでに行ってきた細胞を利用した毛包再生技術を、京セラの精密部品の加工技術と組み合わせて製品化するというのが主な狙いの様です。また、共同研究を行うオーガンテクノロジーズも再生医療のノウハウを持つベンチャー企業ですね。

脱毛症に対する毛包再生医療の開発に大きな期待が寄せられています。毛包は毛髪を生み出す器官であり、再生医療の中でも幹細胞移入療法や組織再生に次ぐ、次世代器官再生医療の先駆けになると期待されています。
京セラのニュースリリースより

【主な役割分担】

京セラ 細胞加工機器開発
理化学研究所・オーガンテクノロジーズ 幹細胞培養 · 増幅技術開発、細胞操作技術の開発、 製造工程の確立、前臨床試験

 

理研は前述したiPS細胞での毛包再生技術以外にも、マウスに加工・増殖したヒトの細胞を移植し、発毛させる実験に世界で初めて成功 させております。 毛包の2種類の幹細胞を分離し、加工して作った再生毛包を移植する手法をついにヒトに応用するということでいよいよ新技術が確立するかもしれません。

理研

理研

現在も後頭部など正常な毛包を脱毛部に移植する手術はありますが、頭皮の切除面積が大きくなる課題がありました。 理研 の手法は 毛髪細胞を100~1000倍に増やせるため切除部が小さくて済むのに加え、自らの細胞を使うので、人体への危険性は実用化済みの皮膚や軟骨の再生医療製品と同程度に抑えられるということです。
毛髪の再生技術では資生堂や横浜国立大学も同様の研究を成功させており、どこが先かと思っていましたが、どうやら具体的な技術確立に向けて動き出した理研チームに軍配が上がりそうです!

横浜国立大学で髪の毛作る器官「 毛包 」を大量作製!!毛を生やす実験に成功

東京医大や資生堂、毛髪再生へ今年から臨床研究 【 自家毛髪培養細胞 】

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実際に2020年頃には製造受託事業を始める予定とのことです。医療機関から患者の頭皮組織を預かり、約3週間かけて加工・培養したうえで医療機関に戻すという流れで治療が行われるみたいですね。

但し、今回の毛髪の再生医療は保険が適用されない自由診療での実用化となるようで、初期の段階では相当高額な医療負担となることは避けられないでしょう。もちろん技術が浸透すればどんどん庶民にも手が出せるようになるはずです。

予想以上にスピーディーな展開に正直驚きを隠せません。毛髪医療は他の病気等に比べ生命の危険がないため蔑にされがちで、研究は途中でとん挫してしまったり資金面で進まない等がザラにありますが、ここまで大手のメーカーとタッグを組んだらその心配もないでしょう。今後の展開に大注目です!!

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記事作成者

発毛君

 

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