最新の育毛治療成分「 リデンシル (Redensyl)」
昨年、スカルプDシリーズの育毛剤 「スカルプD ボーテ」に配合されたことでハゲ業界から一挙に注目を浴びました。
更に、メーカーサイドが公式にキャピキシルとの相乗効果について発表したことから キャピキシルとの同時配合が待ち望まれておりましたが、ここにきて 「バイタルウェーブ」や 「DEEPERシリーズ」に次々と配合され現在、最も注目される育毛成分となりました。
そこで、今回は発毛ライフ総力を挙げ、この リデンシル の凄さにじっくりと迫ってみたいと思います!!
海外の育毛メーカーによるリデンシルについての論文も完全翻訳しましたので、是非ご覧ください。
インコスメティックスで2年連続受賞
リデンシル はスイスの大手化粧品メーカーインデュケム(Induchem)社により開発された頭皮の幹細胞と毛乳頭に働きかけ、髪の成長を促進する画期的な新成分です。
セイヨウアカマツ球果エキス、チャ葉エキス、グリシン、ピロ亜硫酸Na、塩化亜鉛で構成されています。
世界最大手の化粧・香粧品展であるインコスメティックスに於いて2年連続でシルバーアワードを受賞しています。
キャピキシルがブロンズアワードだったのでワンランク上の受賞ですね。
そんな鳴物入りのリデンシルですが、まだまだ日本での知名度は高くないのが現状でしょう。
バイタルウェーブやDEEPERのお蔭でにわかに盛り上がってはいますが、その効用について詳しく解説した国内のサイトは私が見る限りありませんでした。
唯一、海外のリデンヘアというリデンシルを専門的に取り扱っている育毛メーカーにインデュケム社の論文が掲載されておりました。 今回はこちらを完全翻訳しましたのでそれについて確認・検証していきたいと思います。
リデンシル の凄さ
海外論文の記述によると
1、幹細胞の活動を再開させ、増殖させます。外毛根鞘幹細胞(ORSc)が活性化し、新たな毛髪の誕生サイクルを促します。
2、真皮乳頭の毛乳頭細胞(HFDPc)を増殖させます。育成された毛包は幹細胞内で、成長期へとすばやく切り替わります。
以上の2点が強調されています。これを詳しく見ていきたいと思います。
まず、1の幹細胞や外毛根鞘幹細胞の働きを活性化させ、毛髪の誕生サイクルを促しますという点について。
毛髪の誕生サイクルは一般的に毛周期と呼ばれるもので、髪が生えてから抜け落ちるまでのサイクルの事です。通常ヘアサイクルは3~6年かけて成長し、その後1ヶ月ほど毛乳部が収縮して細胞分裂が停止する退行期に入ります。
その後は成長を止めた髪がただ頭皮に留まり、あとは抜け落ちるのを待つだけの状態になります。これが髪の最期、休止期です。休止期に入った髪は平均して3~4ヶ月で抜け落ちます。
休止期の毛髪が抜け落ちるのは自然の摂理なので、どうしようもありませんし当たり前のことなのですが
AGA患者はじめ脱毛症を患っている人は、休止期以外の髪、即ち成長期毛が抜けおちてしまう事があります。
更に、毛母細胞の動きが鈍くなりその期間も短くなります。毛髪全体で85%~90%くらいを占めるはずの成長期毛の割合がどんどん減ってきてしまうのです。
そうなるとあとはどうなるか…。。
残るのは抜けるのを待つばかりの休止期毛ばかりになりますので、結果としてハゲてしまいます。
それを喰いとめるのに有効なのがリデンシルです。
リデンシルに含まれるジヒドロケルセチングルコシド(DHQG)という安定化ポリフェノールは、毛包幹細胞の分化特性を維持しつつ、分裂を活性化させます。
さらには幹細胞を細胞自滅から保護し(BCL2の活性化)、幹細胞を成長期サイクルへと導きます。
この分子、DHQGは特許取得済みということなので信頼性の点でも評価できます。
次は2の真皮乳頭の毛乳頭細胞(HFDPc)を増殖させ、成長期へと切り替わるという記述についてです。
毛乳頭細胞を基本培地の中で48時間培養しの培養実験を行った結果、DHQGが毛乳頭細胞の代謝活動を助け活動を促進させるという事がわかりました。
さらに毛包を成長させて成長期へとすばやく切り替えるという事ですがこれについては脱毛症の被験者男性4人を対象にリデンシル1%を、ミノキシジル1%と比較して試験を行いました。
その結果、ミノキシジルの2倍近い効果を示したということです。 キャピキシルは3倍ほどと言われておりますのでそれには及びませんが、これだけでも凄い結果です。
リデンシル の更に凄いところは脱毛の原因になると言われる炎症性サイトカインIL-8も同時に抑制するというところです。
試験によれば、リデンシルの主要成分であるEGCG2がIL-8の放出を21%抑制する結果となったということです。
つまり、 リデンシル はヘアサイクルの正常化を促すという発毛と、脱毛の原因を抑えるという抑制の2つの観点からアプローチできるというエビデンスをもつ成分だという事がいえます。
プラセボ(偽薬)と比較しての リデンシル の有効性
さらにリデンシルの有用性を検証するために 18歳から70歳の脱毛症と診断された男性26名を対象として、偽薬及び リデンシル 3%を頭皮の一部分に連続3か月間使用する臨床試験を行ったそうです。
試験の細かいプロセスに関してはこちらを参照ください。
結果として、偽薬には顕著な効果は見られず、1カ月後にもそれ以上の変化はなかったそうです。
一方リデンシルは3カ月後には 成長期の髪の割合が9%増え、休止期の髪の割合が17%減少したということです。
最終的に成長期毛の割合は、試験前に比べて平均2.37倍に増え、髪密度は8%増加しました。
これを頭皮全体に置き換えた場合、 3カ月で実に平均1万200本増毛したことになります。これは1回の植毛よりも多い数字です。
論文の解説ですのでいささか専門的な話となってしまいましたが、特に最後の一行に注目してください。
26名の脱毛症の男性で平均、3カ月で1万200本の増毛ですよ。
基本的に正常な頭髪は平均して10万本の毛髪が存在しますから、1割前後は髪が増えているのです。
これを少ないと見るか多いと見るかは個人の価値観でしょうけれど、髪が増えたという事は間違いなく成長期毛が増えたということになるので 長い目で見れば凄い数字だと思います。
余談ですがリデンシルはあらゆる毛に効果があるらしく、まつげ美容液に配合されていたりもします。
上記のようにリデンシルのみでも十分すぎるほど効果が期待できるのですが リデンシルの国内正規代理店のマツモト交商によれば、リデンシルとキャピキシルを併用することによって相乗効果が期待されると発表しております。
「リデンシルが幹細胞に直接働きかけて育毛を促し、キャピキシルが成長に働きかけることで、シナジー効果が期待できる。」
マツモト交商 田中氏
メーカーが発表したPDFにもこのことは強調されて記載されています。
スカルプDをはじめとしたリデンシル単独の育毛剤はありましたが、ここはやはりキャピキシルと同時配合された育毛剤を使用してみたいところですね。
現在リデンシルとキャピキシルが同時配合されている育毛剤は2点です。
「バイタルウェーブ」
「DEEPER3D」
特にバイタルウェーブは成分を頭皮の奥に浸透させる「C.I.P」設計という処方を取り入れてあるのでより期待が持てますね。
詳しくは⇒バイタルウェーブスカルプローション体験!新成分で革命が?!
今後リデンシルを配合する育毛剤は更に増えると予想されます。その際はキャピキシルが入っているかという部分を確認してみてくださいね。