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S-ROSSO エスロッソ・ボストンサプリ工場見学編 第五回~打錠品のおはなし~

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前回の記事「 S-ROSSO エスロッソ・ボストンサプリ工場見学編 第四回~生産ライン後編・遂にサプリメント完成!細心の作業風景~ 」

前回まではカプセルタイプである「ボストン」の製造工程をお見せしてきました。 今回は錠剤タイプである「ボストン・レディース」や「グロースプロジェクト・ブラック」、いわゆる 「打錠品」 の行程を覗いてみたいと思います!

造粒 ⇒ コーティング ⇒ 秤量 ⇒ 混合 ⇒ 打錠

大まかに製造は以上の行程で行われます。 それではご説明していきたいと思います!

造粒

まず粉を溶けやすくする、また打ちやすくするために粉の段階で『造粒』という行程を行います。

もしこの工程を行わないと粉がダマになってしまって溶けにくくなってしまいます。

造粒の行程では微粉に空気の層を作り大きくすることでより溶けやすくなるのです。

コーティング

匂いが強いものや味が強いものはこの工程によって緩和されます。

秤量

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この部屋は入れる原料を計測する部屋なのですが4つあって、特に自信をもっておススメできるところだそうです!

必ず一つの部屋で一つの原料しか計測しません。例えばここでグルコサミンを測って、こちらではセルロースを測るというようにです。

それをしないと粒子が舞うことにより色々なものが混じる可能性があるからです。

一つの原料を測り終わったら、空気を15分かけ正常化し機会を全て洗います。 手間はかかりますが次の製品に他の材料が入らない為には必要なことなんですね!

混合

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時間をかけて混合しすぎると却って分離してしまう場合があります。砂と砂利を混ざるのをイメージして頂ければわかりやすいと思うのですが時間をかければ均一に混ざるという事ではありません。

ですから原料の組み合わせによってどのくらいの時間が適当かという事を経験則から導かなければならないということです。

打錠

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こちらの機械で固めて錠剤にします。

打ち抜かれたあとの全ての錠剤でバランス良く配合するという事が一番難しいところです。

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こちらでは最初にお話しした「空気圧(陽圧)」が一目でわかるようメーターが備え付けられています。詳しくは=S-ROSSO エスロッソ・ボストンサプリ工場見学編 第二回~内部潜入!徹底された管理体制~

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ただし健康食品と医薬品で陽圧が大きく異なるのが、健康食品が作業ルームの圧が高いのに比べ 医薬品では逆にマイナス『陰圧』となっており今我々がいる非作業ルームの方が圧が高くなっております。

これは医薬品の場合、中の空気が一切外に洩れないようにするためです。 異物が入るという問題以前に、危険なものを外に出さないということが最重要だと考えているためです。

空気圧一つとってみても我々には測りしれないレベルのこだわりが隠されているんですねぇ…。凄いです。


■ コラム

前回まででお話しきれなかったものをまとめてみましたので是非ご覧ください!

ソフトカプセルと錠剤の違い

 

基本的にビタミンEやDHAなどのオイル原料が入る場合、打錠することができないのですべてソフトカプセルになります。 粉なら打錠もできるし、ソフトカプセルにも入れられますが、粉だけをソフトカプセルに入れることはできません。

ソフトカプセルの場合は粉原料とオイル原料を混ぜて充填する必要があるのです。

粉原料だけ⇒打錠

粉原料+オイル原料⇒ソフトカプセル

ただしたとえばブルーベリーのように粉原料でも色素が強い成分は打錠にしてしまうと口の中が真っ青になってしまうので あえてオイルと混合して胃の中で溶けるようソフトカプセルにするという場合もあるそうです。

崩壊性・破損・硬度のテスト

 

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完成したバルク(充填前の製品)は例外なくこちらで崩壊性の試験を受けることになります。 37℃(体温)で中性の液体を作り胃の中をほぼ再現します。実際の胃の中はもう少し酸性に傾いている場合が多いのですが 人によって個人差があるというのと、より溶けにくい状況で試験した方が確実性が上がるのでこちらの液で溶ける時間を調べることにしています。

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こちらは破損テストです。 この機械で何度もおとしてどのくらい破損したのかを検証します。通常は0.○○%以内までに収めるようにするそうです!

また危険が伴うということで中を見ることはできませんでしたが、菌汚染や放射能汚染のテストもこちらで行います。

全ての製品は5年間保管される

 

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こちらは最近作ったものを保管する部屋です。 この機械はロータリー駐車場のように中に移動することが可能です。

通常1年から2年位の賞味期限のものは+1年という考え方が業界ではあるそうですが こちらの部屋ではより長く5年間保管するようにしております。 これはひとつの製品につきひとつということではなくその製品のロット全てを保管するということです。

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お客様からお問い合わせが来てもいつどのような製品をつくったのかが一目で把握できるのですね。


いかがだったでしょうか。 普段我々が何気なく摂っているサプリメントに、これだけ多くの手間とこだわりが詰め込まれていたのを皆様ご存じでしたか? 少なくとも僕は全く知りませんでしたよ。。。

ここまでご覧いただき有難うございました。

さて、来週は工場見学後の専務さんの質疑応答の記事になります。 ボストンの誕生秘話をはじめ、とても興味深い内容だと思います!どうぞお楽しみに!!

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記事作成者

発毛君

 

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