フランス工場での別製品の異物混入の影響を受け生産がストップしていた グラクソ・スミスクライン(GSK)社のデュタステリド剤「 ザガーロ (ZAGALLO)」ですが
6/13(月)に国内での正式販売が決定いたしました!!!
認可されてから9ヶ月。発売延期から約半年ですか。
最近では3/14日に前立腺肥大のデュタステリド医薬品「アボルブ」の出荷が再開されましたが、これはアボルブの代替薬がないという暫定的措置だったのでザガーロに音沙汰はなくハゲ一同としては指を咥えて見ている状況でした。
一時はもう永久に発売しないんじゃないかとさえ噂されていましたが本当に良かったですね!
こちらは GSK社にもきちんと確認を取った情報ですので間違いありません。(今回は流石に延期はないと信じたい…)
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ザガーロ とは
ここで今一度 ザガーロ についておさらいしておきたいと思います。
ザガーロ はグラクソ・スミスクライン(GSK)社が開発したデュタステリドが主成分の薄毛・AGA治療薬で2015年9月28日に国内で初承認されました。 ザガーロには0.1㎎と0.5㎎の製剤2種類が存在し、症状の重さにより各クリニックより処方される医薬品です。
AGAの主原因となりうる「5αリダクターゼ」にはⅠ型、Ⅱ型が存在することが知られており、男性ホルモンの生成に関係しています。 これを抑制する医薬品としてよく知られていたのがMSD社のプロペシア(フィナステリド)です。
ただしフィナステリドがⅡ型の5αリダクターゼだけを阻害するのに対し、アボルブの主成分である デュタステリドは Ⅰ型、Ⅱ型両方に作用します。
AGAにはⅡ型の5αリダクターゼが関わっている場合が多いとされますが Ⅰ型も無関係でなく全体の30%程は、Ⅰ型5αリダクターゼの影響が強く出る体質と言われております。
ですので、今までプロペシアで効果が見られなかった方ももしかするとザガーロなら効果が出るかもしれないのです!
価格に関してはまだ公表されておりませんが、プロペシアが約一か月分で 1mg×28錠6,500円(税込)ですので それに準じた価格設定になると思われます。
⇒グラクソ・スミスクライン公式ページ副作用
ザガーロ は医薬品ですので 副作用は当然あります。
第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験において、本剤が投与された日本人120例を含む総症例557例が報告されており 勃起不全、性欲減退、精液減少等が多く報告されています。
ある意味では男性ホルモンを抑制するので当然と言えば当然の副作用です。
また肝機能障害などに関係することがわかっており、それらの障害を持っている方も注意が必要です。
これらの障害とは別に、先天的に5αリダクターゼ阻害薬に対し過敏症を持っている方も一定数いると考えられており、こういった方が使用すると逆効果になりかねません
効果の出る可能性は高いですが、副作用等の事もよく吟味されてから使われる事をおススメいたします。 医薬品は使用を止めると突然にリバウンドするという可能性もありますので、本当に最後の砦として考えた方がいいと思います。
いずれにしろ、今までプロペシアを使っていても効果がイマイチと感じていた方は使用してみる価値は十二分にありそうですね。
発売まであと10日。
お体の事を第一に考え、医師とよく相談して使用していきたいものです!
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