クラウドファンディング「マクアケ」にて現在絶賛募集中のマスターピース育毛剤ですが、もうすぐ募集終了です。
1月末までのようですので、欲しい方はお早めに!
シャハランメスリ監修育毛剤「 マスターピース 」クラウドファンディング開始3日目で目標金額到達!!ところで、マクアケには活動レポートという機能があり、プロジェクト掲載者が最新情報等をお届けできるようになっているのですが、NcPAを生産するSANSHO株式会社の諸星氏へインタビューが4回に渡り公開されておりました。
発毛ライフでも、早速こちらのインタビューの内容をシェアさせて頂きたいと思います。
マスターピースという育毛剤を知る上で、また今後育毛成分の主流になるであろうNcPAという育毛剤を知る上でこのインタビューは 重要なものになるかと思います。
以下は、マスターピースを企画するSAKURA物産株式会社が行ったSANSHO株式会社の代表取締役社長、諸星氏へのインタビュー内容です。
基本的には、本文をそのまま引用いたしました。注釈が必要な部分は発毛ライフが解説したいと思います!
室伏先生がNcPAを発見された経緯
____本日は宜しくお願いいたします。早速ですが、室伏先生とお会いした経緯を伺えたらと思います。
こちらこそ、宜しくお願いします。
私とNcPA発見者の室伏きみ子博士(現お茶の水女子大学長)とのお付き合いは、もう30年ほどになります。
元々私が大手化学メーカーに務めていた頃に遡りますが、その頃から先生の研究のお手伝いをしておりました。
その後ベンチャー企業に移ったのですが、そこでも共同研究は行わせて頂きました。
____そんなに長い事、共同で研究をなされていたのですね。その中で、NcPAを発見されたという事でしょうか。
先生は当時、抗がん剤の研究に力を注いでおり、がんに効果のある物質を探しておられました。
ただ、当時はまだお子さんも小さくて、徹夜で研究を続けるわけにはいかないという環境におりました。
そういった背景もあり、新しい物質の中でもタンパク質のような時間が経つと壊れてしまう不安定なものを避け 代わりに、「低分子」と呼ばれる分子量が小さく、安定性に優れた分子をターゲットに研究をされていました。
その中で、いくつか新しい化合物が見つかりました。NcPAもその中の一つの物質でした。 最初にNcPAは「粘菌」という微生物よりもう少し進化した小さな生物の中から発見されました。
直径20センチくらいのシャーレを2700枚使って、その中からたったの2ミリグラムしか培養されないという本当に貴重な物質でした。
たったこれだけのもののために必死になっていたのは、この物質が将来物凄いものになるという研究者としての直観のようなものがあったかもしれません。
先生のその勘は見事に当たります。そこから採れた物質(NcPA)は新規物質でした。
その物質の化学構造式が決定されるまでに7年の歳月を要しました。
採れる量がとにかく少なかったので、当時の技術ではなかなか化学構造式を決定できなかったのです。
低分子とは、字のごとく、分子量の少ない物質のことです。
物質の最小単位は「原子」ですが、通常、医薬品等に使用される物質はこの原子が数百個、場合によっては数千個程度組み合わさり分子構造を作り出します。
低分子とは原子量が数十個程度に抑えられた身軽な分子の組み合わせです。
例えば低分子化したコラーゲンなどは体内への吸収率が高いと言われており、育毛剤などに配合されることがあります。
スキンケア原料として
____本当に最初はごく微量にしか採れなかったのですね。
はい。当初は抗がん剤として研究されていたNcPAですが、実験データを見ていくうちにこの物質がヒアルロン酸をどんどん出し、皮膚の線維芽細胞を増やすという事がわかってきました。
我々も先生の研究に乗って研究開発をすすめていましたので、2012年にサンショー株式会社を設立した際には、最初がんに効く薬を作ることを検討しておりました。
しかし、だんだんとこれは保湿をはじめとしたスキンケアの分野に転用出来るのではないかと思いはじめたのです。
____化粧品分野でこの物質を活かせないかと考え始めたというわけですね。
女性の先生ですから、やはり化粧品の分野にもご興味があり、この話に頷いて頂くことができました。
そこで他のメーカーにもご協力頂き、テスト化粧品としてこの成分を配合したところ、極めて優れた成績を出したのです。
しかし残念なことに、すぐに製品化というわけにはいきませんでした。 何しろ、採れる量が少なすぎるのです。
我々は、この原料を大量に製造できる方法を約1年半かけて研究室で検討しました。
様々な試行錯誤を繰り返す中で、大豆の中に入っているレシチンという物質を使って、2つの酵素を働かせる事により、NcPAが作れるという事が分かりました。
その後さらに研究を進め、食品という安全なものから安全に製造できるように製造法が確立されます。それも5キロ、10キロとたくさんのNcPAが製造できるようになったのです。
ここが会社としてのひとつの大きなターニングポイントになったと思います。
成分開発の途中で、まったく予期していなかった効果に気付き、その後の開発に大きく影響するという事は医療業界ではよくあることですね。
例えばミノキシジルも元々は高血圧用の降圧剤として開発されたものですが、のちに発毛効果があることが分かり発毛剤に転用されることとなりました。
SAKURA物産との出会い
_________今回このマスターピースにNcPAを配合する事になったきっかけはなんだったのでしょうか?
SAKURA物産様との出会いは、数年前に国際展示場で行われた「化粧品原料技術展」でのブースにお起し頂いたのが最初だと記憶しております。
最初は養毛剤を作る計画ではなく、紫外線カット原料等で化粧品、特にスキンケアなどの分野で展開していくことをお考えでした。
そのうちにNcPAの事を知り、すごく気に入って頂けて現在までお取引させて頂いております。
SAKURA物産担当者:原料に惚れ込んでマスターピースを作ったと言っても過言ではありません。
成分監修して頂いたシャハランメスリ先生はこだわりが強い方で、今まで他の成分を入れた製品というのが出来なかったのですが、このNcPAに関しては先生の許可を頂くことが出来ました。
シャハランメスリ先生がこだわりが強い方だというのはザ・シャンプーを使ってみるとわかるかと思います。
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独特の成分配合や使用感で熱狂的なファンを持つ氏の手掛けるシャンプーは、ほとんど広告をしていないにも関わらず、アマゾンなどでは常に売れ筋上位にランクしています。
製品を発売
NcPAは製造経費が高くプロセスも複雑なため、モノとしての値段が高いというのが欠点でした。
その間にも製造法の検討や特許の取得などでかなりの投資もしてきましたから。
若干高い価格ではございましたが、宣伝を開始しました。 これを国内外の様々な会社さんにご紹介したところ、各方面より非常に高い評価を頂きました。
もちろん、このcPAは世界で初めての化学構造でありますし、特許も現状で3つ取得しております。
____いよいよNcPAを使った製品を発売される事になったというわけですね。
そうです。最初はローション、乳液、美容液等にNcPAを配合した製品を発売しました。この時はまだ養毛効果については考えてはおりませんでした。
養毛研究を開始した当初、毛乳頭細胞を使って実験を行っていましたがデータにバラつきがありました。
そこを徹底的に追及し、最近になりようやくきちんとcPAに養毛の優れた試験データを確立できるに至りました。 このデータに関しては再現性も取れたので近いうちに公開予定です。
_________スキンケア用かヘアケア用で配合濃度などが異なるのでしょうか?
養毛剤として配合する方が配合濃度は高くなります。5倍~10倍の差があるでしょうか。
60mlというのも、とても考えられていると思いますね。
一回1mlを朝晩2回の塗布で一か月分、NcPAがしっかり入っておりますし、私どもとしても非常に期待している製品でございます。
_________本当にこれからが楽しみです。
スキンケア用としては、広く認知されてきているNcPAですが、スケルプケアとしてはまだこれからというところです。
ただ、同時に海外でもNcPAを高く評価して頂いており、イタリア、韓国、台湾等に輸出しております。
台湾では、既に2社にNcPAを取り入れた養毛剤を作って頂いております。
そのうちの1社は台湾三越の1階で製品展開をしている大手のメーカー様です。台湾ではかなり高価なものですが、それでも売れ行きは好調だそうです。
売り場には頭皮と髪の毛を診断する機器を導入しており、実際にお客様の髪を調べながらカウンセリングを進めていくのです。
台湾のメーカー様はNcPAに非常に熱心に取り組んでくださっています。
独自の臨床試験も行いました。女性が18名、男性が12名、計30名の有志を使い、ドイツの会社が製作したプログラムに則って行われました。 頭の中の一定の範囲を決め、そこに生えてくる毛の数(密度)と太さを調べるという厳格なものです。
ここでもNcPAの養毛における有用性を見出すことができました。
現在、国内でNcPAを取り入れたヘアケア製品はアルビオン×ナノキャリアの手掛けるデプスシリーズ、美容室JUNの手掛けるバランスシリーズがあります。
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ただ、育毛剤としてNcPAを基準の最大量配合したのはこのマスターピースが初めてという事なので、その観点からも楽しみですよね。
自社製品
_________もともとはSANSHOさんでも製品を展開していたのですよね。
はい。私どもは原料以外に末端製品を3種類ほど販売しておりました。
ただ、製品開発と違い、製品を売るというのはまた全く別のノウハウが必要ですし、広告の知識も必要になります。
人材の確保も大切になります。
そういったノウハウを持つのがなかなか難しく、化粧品原料と医薬原料に特化していくことを決め、現在は原料製造のみに注力しています。
今後は、しっかりとした販路や経験を持つメーカー様へ、原料提供という形で貢献していきたいと考えております。
ここまででインタビュー半分ですが、SANSHOさんもマスターピースには大きな期待を寄せているようですね。
ホームページを拝見しても、NcPAが主力原料みたいですのでインタビューにもかなり力が入っているという印象です!
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